大河原建設株式会社

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情報BOXの耐火防護

私たち大河原建設はこのたび、国土交通省静岡国道事務所より下図の位置(5箇所)の橋梁部情報BOX耐火防護工事を受注させていただきました。(工事名:平成21年度静国西部地区耐火防護工事)

国土交通省では「e-japan戦略」の一環として高度情報通信社会の推進・構築に向け、河川及び道路管理において全国に情報通信管路及び管理用光ファイバーケーブルを布設し、また管路の一部を民間通信事業者に提供しています。それが情報BOXです。
しかしながら情報BOXの共用後、トンネル内の火災及び橋梁下での火災等による光ファイバーケーブルを損傷した事例が報告され、安定的な情報通信網の信頼性を脅かすようになりました。
重要な情報通信基盤である管路に損傷を与えた場合、社会的に多大な損害を被ってしまうことから、情報管路の耐火防護は早急に整備をすすめる必要がある工事のひとつだと考えられています。

大河原建設は、静岡県内にて国道に併設されている情報BOXを橋梁部で95箇所、トンネル部で1箇所の耐火防護を施工した実績があります。

私たち大河原建設は今回、次のような目標を掲げて工事を進めます。

  1. 確実な耐火性能を保証できる工事を行います。
  2. 工事が原因となる交通事故は絶対に起こさないとともに、渋滞を減らすように努力します。
  3. すでに共用されている光ファイバーケーブルに決して工事により損傷を与えないようにします。

工事個所

今回、耐火防護する情報BOXの位置は下の黄色い丸印のところです。

工事はすべて橋梁部分の情報BOXの耐火防護です。

<工事箇所一覧>(国道1号富士由比バイパス)

  1. 由比川橋(157.5kp付近の由比川上空)
  2. 同 和瀬川橋(158.0kp付近の和瀬川の上空、由比港の東側)(国道1号静清バイパス)
  3. 上土高架橋(177.6kp~178.0kp付近の千代田上土IC部分)
  4. 城北高架橋(179.0kp付近、唐瀬街道交差点の上空)
  5. 城北高架橋(179.5kp付近の麻機街道東側の上空)

着手前と完成後の写真

着手前(写真は国道1号新富士川橋です) 完成(平成17年に工事を行いました)

施工状況の写真(平成17年度工事を例に)

JICセラミック積層工法


巻尺を使い、火元と考えられる場所から情報BOXまでの距離を測っています。
(1)耐火防護範囲の確認状況

火源よりの離隔距離と耐火材の厚さ

耐火材の厚さが変わると耐火性能が変わります。
耐火防護範囲は下図のように決定します。
(2)耐火材を巻き付けています

(3)耐火接着剤を塗ります

(4)外装材を巻き付けます

(5)外装材をビスで固定します

(6)外装板にシーリングします

シリコン系の材料で外装板の継ぎ目にシールをして、中に水が入らないようにします。
(7)これで完成です

火災から光ファイバーケーブルを守ることで、皆さんの大切な情報や道路・河川を管理するための情報がスムーズに相手先にわたるようにします。

仮設状況(耐火防護を行うための仮の設備です)

(1)吊足場

写真:一般国道1号 三ツ谷橋


橋げたから吊り下げる足場です。橋梁が地面から高い場所にあったり、下に車が通ったりするときに使います。
(2)手摺行型先枠組足場

写真:一般国道1号BP 羽鳥高架橋


地面から組み立てる足場です。組み立てる人が組立て途中で落ちて怪我をしないように、手すりが必ず先行して設置されるように工夫されています。
(3)高所作業車

写真:一般国道1号 新富士川橋


地上に車が入れる場合に使用します。ただし、道路の上では交通規制が必要になります。
(4)橋梁点検車

写真:一般国道139号 大沢大橋橋
※今回は使用しません。


地上に車が入れなくて、また橋げたの地上からの高さが高い場合、さらに吊足場を簡単に作ることが出来ないときに使用します。さまざまな動きが出来ます。

使用する材料

(1)耐火材
写真:セラミックファイバーブランケット(アルミガラスクロス梱包品)


耐火防護の本体です。この耐火材が火災から情報BOXを守ります。
(2)セラミックファイバーブランケット

上の銀色の包みの中身です。アルミナ、シリカを主成分とする繊維を複雑に入り組ませブランケット状に加工したものです。最高使用温度は1260度にもなります。